〒033-0037 青森県三沢市松園町2-7-15
本田動物病院 TEL 0176-57-3468
since 2005/04/01

輸血ドナー(2005年10月)

 まれにですが、手術や処置において、緊急に輸血が必要なことがあります。
こういったケースは、交通事故や、重度の貧血、お産で子宮破裂した場合などがあります。

しかし、残念ながら動物医療において血液バンクはありません。
かつては某会社が、大型のイヌを飼って血液供給を円滑にできるシステムを商売に始めましたが頓挫しました。現状は、各動物病院で輸血犬や輸血ネコを飼育しており、その子たちから血液を貰うことが多いようです。

動物にも血液型(イヌで11種類、ネコで3種類)があるわけで、血液型が一致しないと輸血できません。このため、たくさんの動物を飼わなくてはいけなくなります。
実際のところ、各種類の血液型の動物をたくさん用意し、万全の輸血体制が整っているのは、大学病院クラスのみでしょう。

この現状を解決すべく、アメリカを始め、国内においても、数年前からおもしろい試が始まっています。
健康な子を輸血犬や輸血ネコとして動物病院に「ドナー登録」するシステムです。ドナーになる子は、比較的大型で、感染症などにかかっていない子が条件となります。あらかじめ、健康診断をし、血液型や健康状態などを調べておきます。

このドナーは、通常は飼い主さんの元にいますが、病院に輸血が必要な子が運び込まれると電話で呼び出され、必要な量の血液を採血されます。こういうシステムをとることで、各種の血液型の動物をたくさん確保できるわけです。
血液提供のみかえりに、ドナーにはたくさんの特典が付きます。アメリカの場合、年間のワクチンとフィラリア予防が無料になるなどありました。

さて、本田動物病院の場合はというと・・・・・、
我が家には私のネコ6匹と知人の居候ネコ2匹がおり、緊急時には全血液型に対応できるようになっています。
元々は、私が学生の頃から拾ってきては病気治療した子たちなのですが、増えに増えて、今では8匹。

 
本田動物病院の輸血ドナーネコ


 いつかは役に立てよと言いつつ、グウタラとした生活をさせたせいか、丸まると太ってしまいました。
今はその恩返しをしてもらっています。年1回の採血で、たらふくおいしいものを食べられる生活なら、私もやってみたい気がします。

 

ただ飯食ってるんだから、血液ぐらいは少しちょうだいね・・・・。
だめ・・・?

イヌのほうは、血液型の種類が多いため、なかなか対応できないのが現状です。
今後、来院する患者さんや協力者に、ドナー登録のお願いをしたいと考えています。

何はともあれ、日本の獣医療においても、血液バンクができる日が、待ち遠しいですね。