生あるものには、必ず死が来ます。
これは避けられないこと。
でも獣医は、そこまでの道のりを、楽しく長く、歩けるようにする仕事。
私はそう考えます。 |

腎不全で治療中の私の猫です。 |
死は必ずやってきます。
目の前のペットを見ると、とても元気で楽しそう。
でもいずれは・・・・
その「いずれやってくる」死が、安らかなものであることを、常に願っています。
当院は、重傷な患者さんがたくさん来院されます。
私たちは可能な限りの治療を全力でしますが、それでも最期は近づいてきます。
見ているのがつらいので、病院で最期を見てほしい、というオーナーさんもいます。
最期は自宅でみたいと、治療をあきらめるオーナーさんもいらっしゃいます。
ホントは体に負担かかるからあげてはいけないおやつを、最期だからあげたいというオーナーさんもいます。
私は、どのオーナーさんも正しいと思います。
最期はせめて安らかに、好きなようにさせたいと思います。
これは患者さん(ペット)しかり、オーナーさんしかり。
当院では、最期が近づいた患者さんのターミナルケアにも力を入れています。
延命を望めば、オーナーさんが気が済むまでの延命をしますし、ガンの末期治療では、生つきるまで患者と一緒に病気とつきあっていきます。オーナーさんによっては、治療をせず、ペインコントロール(疼痛緩和)のみする場合もあります。
残念ながら、耐え難い苦痛がある際には、安楽死という選択をされた方もいらっしゃいます。
もっとも、獣医としてはやりたくない選択ですが、動物にとっては、それまでの苦しみから解放され、安らかな死なのかもしれません。
しかし、願わくば、ひなたぼっこしながら死んでほしい。
私はそう思います。
年老いても飼い主さんたちに大事にされ、認知症がありながらも、縁側でひなたぼっこする毎日。
ある日、いつものように起こしに行ったら、眠ったまま死んでいた
・・・・・というのが、私の理想です。
残念ながら、私の飼ってきたペットたちはそうはなれませんでしたが、願わくば、そうあって欲しい、そう思う日々です。
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