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ランタンマニア   (2011年5月) (2016年3月更新)
<<2016年3月更新>>
データが古くなってきたため、比較データを削除しました。



震災の時、防災用品として用意していたLEDランタンは、被災した私たちに安心を与えてくれました。
何度も来る余震のなか、暗闇のなかでお互いの顔が見え、料理や食事ができたのはとても落ち着きました。
入院患者の処置にも大活躍でした。

その後、LEDランタンは、どんどん進歩し、たくさんの機種が市場に登場しました。
今後の防災のため、診察室や入院室など各部屋に2台以上配置することを考え、ランタンを少しずつ入手していきました。
しかし、メーカーの評価基準が曖昧なため、スペック上は性能の良い物を買ったはずなのに、実際は違ったということが多々ありました。
特に、「使用可能な時間」の考え方はメーカー間に差が大きく、20時間使用可能と書かれている商品でも、明るいのは3時間だけで、その後はろうそくのような弱い光しか続かない機種もあります。

これでは、実際に災害が起きたときにトラブルが起きます。
このため、自分で照度計とPCを用いたデ−タロガーにて、光量やランタイムを実際に測定してみました。

その結果は、各社ばらばら・・・
以前、このページでは各社のランタンの照射パターンやランタイムを公開しておりました。
しかし、LED素子の技術進歩はめざましく、低電力で高輝度のものがたくさん発売されております。
このページにデータを載せていた機種も製造が中止されたり、今では入手困難な物も増えたため、比較データを削除しました。

ただ、1つ言えることは・・・・
実際に買って、実際に照らして、どれだけ持続するかテストすること!
これにつきます。
メーカの言うランタイムは当てになりませんし、光の色などは、実際に見てみないと分からないものが多いです。
いざ、災害で停電がおきて、もっと長く使えるはずだったのに・・・・
が一番困るのです。

これまで、たくさんのランタンを買ってテストをし、また、実際に震災で使用した経験から得たアドバイスを記したいと思います。

天井にフックを用意すべし!
ランタンは、設置する場所で大きく効果が変わります。
目線に直接光が入らないような高さで、かつ手が届く距離が理想です。
ランタンで照明しやすい場所を探し、天井にヒートンを打ち込んでフックをつるしましょう。
震災の時になって、つるす場所を決めたり、フックを探すのは大変です。
実際に、何度も余震が来る緊張状態では、そのようなことをする余裕はありませんでした。
できれば、そのままランタンをつるしておきましょう。

複数買うべし!
すべての条件を満たしたランタンはありませんので、目的に合わせて複数用意しましょう。
この数年、夜な夜なランタン付けて生活をしてみましたが、大光量のランタン1台で、室内すべてをむらなく照明するのは無理です。光量は中程度でも、何カ所かに用意した方が、影も少なく、柔らかい照明になり、かえって明るく感じます。
また、特性が違うものも用意しましょう。室内照明には、拡散するランタンが便利ですが、鍋のなかを見ながら調理する時は、真上から強く照射できる作業灯のようなランタンが便利です。
また、テーブルで使用するランタンは、右のように目線に光が入らず、テーブルだけを照射するタイプが便利です。

防水ランタンも忘れないで!
震災2日目以降になると、風呂に入りたくなります。
特に私のような業種だと、女性従業員も多いうえ、ペットの糞尿で体が汚れることも多い。
カセットコンロでお湯を沸かせても、それを浴びる場所はやはり風呂場になります。
真っ暗の中、お湯を浴びるのはとても大変です・・・
防水仕様のランタンがあると便利ですよ。

防災リュックにも入れておいて!
小型の物でもいいので、防災リュックにも常備しておきましょう。
山登りの経験がある方はわかるとおもいますが、ヘッドライトが便利で、それをテントや木らぶら下げるとランタン代わりになります。
しかし、照射範囲が狭いので、なにげに疲れるのです・・・・
災害時は、特に精神的に追い詰められていますので、部屋全体が明るくなるランタンがあると、お互いの顔が見えて落ち着くものです。

防災用とキャンプ用は違います
キャンプを目的としたランタンは、リュックの中での誤動作防止で、長押ししないとONにならなかったり、ろうそくのようなロマンチックなゆらぎなどの機能がありますが、防災用にはまず不要な機能です。
真夜中に、いきなり地震が来た場合、寝ぼけた状態で、真っ暗の中で手探りでランタンを探し出し、すぐにスイッチをONに出来ないといけないのです。

あれ、長押しだったっけ? あれ? ねじるんだったっけ?? あれ?あれ?
なんてやってられないのです・・・

実際、2011年の東北大震災では、私の病院には、従業員や、子供から年老いた親族まで避難してきて、10人で避難生活しました。初めてランタンを触る年寄りや子供は、難しい操作は覚えられません。

とりあえずスイッチを押したら、最大輝度でON。
(その後の光量を変えるような操作は、あっても良いとは思いますが、・・・・)
次に、スイッチを押したらOFF。
また、スイッチを入れ直したら、最大輝度でON。

これができないと、防災用途としては厳しいでしょう。
最低限1個は、このような簡単操作の「防災向けランタン」を用意しましょう。

電池は定期的に交換を!
電池はメーカー推奨のアルカリ電池などを使いましょう。
ニッケル水素充電池は、自己放電がありますので、長期保存には向きません。
しかし、アルカリ電池は、長期ほっておくと過放電して液もれしやすいです。
かといって、電池を入れておかないと、いざというときに困る。
定期的に、チェックして交換しましょう。
お金に余裕があるなら、リチウム電池がおすすめです。