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Q ビーグルのオスです。玉が一つしかないと言われました。どうしたらいいでしょうか?
(2006年5月20日デーリー東北掲載)

 
 これは、停留睾丸(ていりゅうこうがん)と呼ばれる病気です。犬は、胎児のとき、お腹の中に精巣があり、出産が近づくにつれ、徐々に足の方へ移動します。しかし、出産直後もそけい部付近(太ももの付け根あたり)のお腹の中に精巣があり、生後5日頃になって、皮膚の下へ出てきます。精巣は、さらに皮膚の下を移動して陰嚢(精巣が入っている袋)へと移動しますが、完全に移動が完了するのは、生後30日ごろです。

ある程度成長したら、陰嚢に、精巣(タマ)が2つあるか、触ってみましょう。

 精巣は、この様に長い距離を移動して本来あるべき陰嚢へと移動するのですが、皮下を移動する時や、お腹の中から皮下へ出る際に、うまく移動できなくなり留まってしまうことがあります。これが、停留睾丸と呼ばれる病気で、体の中に残ってしまった精巣を、潜在精巣(せんざいせいそう)と呼びます。本来の精巣は、体温より低い陰嚢内で精子を作ったりホルモンを分泌したりする器官ですが、潜在精巣は、まわりが高温であるため、ほとんど機能しません。また、年齢が進むにつれ、潜在精巣に腫瘍ができることが多く、早めに摘出手術を受けた方がよい場合があります。
 このため停留睾丸に気づいたら、早めに動物病院で診察を受け、獣医師と相談して治療方法を決めてください。