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本田動物病院 TEL 0176-57-3468
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Q フィラリア予防薬をもらうために動物病院へ行ったとき、検査が必要だと言われました。去年も検査をしているのに、なぜ今年も検査を受ける必要があるのですか?
(2006年6月3日デーリー東北掲載)
フィラリア(イヌ糸状虫)は他の消化管に寄生する寄生虫と異なり、心臓や肺の血管の中に寄生する危険な寄生虫です。感染してしまうと、一般の寄生虫のように駆虫薬を飲んで、ウンチで出してしまうといった方法をとることができません。これは、血管に出口がないためです。駆虫薬で一気にフィラリアの成虫を駆除してしまうと、フィラリアの死骸が血管に詰まってショックを起こし、死亡することもあります。このため、駆虫には、外科手術で心臓に寄生したフィラリア成虫を除去したり、低濃度の駆虫薬を数ヶ月にわたって投与する方法がとられます。いずれにしても、動物の負担は大きく、生命の危険が伴うリスクの高い治療となります。
このため、何よりも大事なのはフィラリアに感染しないように予防することです。フィラリア成虫は、卵を産まずに直接小さな子虫(ミクロフィラリア)を生みます。ミクロフィラリアのいるイヌが蚊に血液を吸われた際、ミクロフィラリアは蚊の体内に移動して成長します。再び、蚊が他の健康なイヌを吸血する際に、イヌの皮膚にミクロフィラリアが移動します。これが、数週間から数ヶ月かけて成長を続けながら筋肉内を移動し、やがて血管に入り込んで心臓へとたどり着き、成虫となります。動物病院で処方する「フィラリア予防薬」は、この皮膚や筋肉内にいるミクロフィラリアを駆虫することを目的とした薬です。
この予防薬を、フィラリアの予防期間(蚊が出始めて1ヶ月後から、蚊がいなくなって1ヶ月後まで)に毎月飲ませることで、フィラリア感染を完全に予防することができます。しかし、予防薬を飼い主さんが飲ませ忘れたり、薬を吐いてしまうと、十分な効果が得られずに感染してしまうことがあります。
感染後、成虫にまで成長したフィラリアは、多数のミクロフィラリアを血管の中に生みます。この状態で、ある種のフィラリア予防薬を飲ませてしまうと、一気にミクロフィラリアが死滅して血管に詰まり、ショックを起こすことがあります。このため、予防薬投与前に、昨年度の予防がうまく行われているか検査し、事故を未然に防ぐ必要があるわけです。
ミクロフィラリアの抗体検査