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Q 知り合いのワンちゃんが、脱走したのを機にマイクロチップを入れられたと聞きました。マイクロチップとは何ですか?
(2006年8月5日デーリー東北掲載)

 
 マイクロチップとは、動物の体に埋め込む特殊な電子装置のことで、「電子標識」とも呼ばれます。大きさは米粒程度の非常に小さな物で、電子回路と電気を起こすためのコイルからなっています。これらは、生体にとって害のないガラス樹脂で固めてあり、注射器の様な器具で体に挿入します。痛みが発生することはほとんど無く、動物は違和感なく生活することができます。犬、猫をはじめ、家畜や野性動物など多くの動物種で利用されています。

マイクロチップの埋め込みが終わり、リーダーで読み取れるか確認しているところです。

 体に挿入したマイクロチップに、体外から電波を当てると、コイルで電気が発生して回路が作動し、マイクロチップが持っている固有の番号を電波で返信してくれます。この電波を送受信する装置をリーダーと呼び、簡単に番号を調べることができます。この番号は、世界で1つしかない固有の番号で、国、動物種、メーカー名、動物固有の番号の4つから構成される15桁の数字です。この番号を管理する組織によって、番号とともに、飼い主名、住所、動物の種類、動物名などがデータベース化されており、獣医師や関係機関はインターネットやFAXを通じ24時間いつでも問い合わせられるようになっています。この番号は、いわゆる動物の「戸籍」に当たります。

 マイクロチップを挿入するメリットは、飼い主としての所有権をはっきりと明示できることです。予見できなかった脱走や、地震や災害などでは、飼い主と別れ離れになってしまうことがよくあります。長時間さまよっている間に、首輪や鑑札が切れてしまい、保護されても飼い主を調べることができなくなってしまいます。しかし、マイクロチップを入れていると、簡単に飼い主を調べることができ、保護した側から飼い主へ連絡をすることができます。行方不明後、数年たって保護され、飼い主の元に帰れたケースもあります。

 また、昨今のペットブームの影響で、人気のあるペットは盗難にあうこともあります。犯人を発見しても、そっくりな犬や猫だと主張されてしまえば、どうすることもできませんが、マイクロチップが入っていれば確実に所有者が判明します。

 ペットを飼われている方は、いざというときのために、マイクロチップの導入を考えてみてはいかがでしょうか?