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Q うちで飼っている犬にガンができ、先週、摘出手術を受けました。その時に、今後、抗癌剤治療が必要だといわれました。抗癌剤は、苦しそうなのでかわいそうです。抗癌剤治療は絶対に必要なものなのですか?
(2006年8月26日デーリー東北掲載)

 大きく成長した腫瘍は、外科手術で完全に切除できなかったり、見た目では分からなくとも腫瘍細胞が広範囲に転移していることがあります。このような場合には、抗癌剤治療によって、切り取れなかった腫瘍や転移した腫瘍細胞を破壊し、再発を予防することが重要です。

 確かに、抗癌剤は副作用も多く、赤血球や白血球が異常に減少したり、ふらつくなどの神経症状や、吐くことがあります。このため、抗癌剤治療中は定期的に血液検査をしながら、抗癌剤の投与量や間隔、種類などを随時調整していきます。

 副作用が出ている時は、見ている飼い主さんにとってはつらいこともあります。しかし、腫瘍の種類によっては、抗癌剤が良く効くものもあり、再発の可能性を大きく減らし、寿命を延ばすことができます。これらのメリットが、副作用によるデメリットを上回る場合には、抗癌剤治療はした方がよいでしょう。

 
足の内側にできた大型の腫瘍(肥満細胞腫)。ここまで成長してしまうと、完全に切り取れなかったり、すでに全身に転移している場合が多く、抗癌剤治療が必要になってきます。