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本田動物病院 TEL 0176-57-3468
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Q メスのゴールデンレトリバーを飼っています。2〜3日前から、食欲がなく、うずくまることが多くなりました。ペットシーツに、オシッコとは違う乳白色の液体が付いていることがあり、今朝は、陰部からたらたらと流れ出てきています。色も少しピンクに近い乳白色になってきました。水はよく飲むので、このまま様子を見た方がよいのでしょうか?
(2006年9月16日デーリー東北掲載)
急いで動物病院で診察を受けてください。子宮蓄膿症の疑いがあります。子宮蓄膿症とは、陰部から子宮の中に細菌が侵入して繁殖し、膿(うみ)がたまる病気です。本来、動物には、外部から侵入した細菌を殺す機構(免疫)がありますが、これらの機構が崩れた場合に、子宮蓄膿症にかかりやすくなります。高齢犬や免疫異常、ストレスなどによってホルモンバランスが崩れた犬などで見られます。
子宮蓄膿症の犬のX線写真
赤の点線で囲んだところが、膿がたまって巨大化した子宮です。
子宮の中にたまった膿は、膣に流れ出て、外陰部からポタポタと垂れ、これで飼い主さんが気づく場合が多いです。しかし、子宮と膣の間にある子宮頸管(しきゅうけいかん)部が、細かったり、炎症を起こして閉塞すると、膿の排出が少なくなる場合もあり、必ず発見できるというわけでもありません。この場合は、とても危険で、子宮が破裂する可能性があります。
手術中の様子
画面左側:正常な右子宮角
画面右側:蓄膿した子宮(左子宮角)
画面下側:膀胱
症状が進行すると、子宮の粘膜は非常に薄くなり、内壁は出血しやすく、膿に血が混ざって薄いピンク色に見えることがあります。また、たまった膿の中にいる細菌は、毒素を出すため、嘔吐や神経症状を示す例もあります。この様な時には、気持ち悪さを抑えようと、犬はよく水を飲みます。決してのどが渇いたからとか食欲があるから飲むという理由ではありません。また、無理に動かそうとしたりすると、衝撃で子宮が破れ、大出血を起こすこともあります。
おかしいなと思ったら、症状が悪化する前に、できるだけ早く動物病院へ行って、診察を受けてください。症状が軽い場合には、抗生剤で治る場合もありますが、多くの場合は、子宮の摘出手術が必要です。時間が治療の決め手になりますので、悠長には考えず、はやめに受診することを勧めます。
また、この様なことにならないように、早期の避妊手術を勧めます。最初の発情の前に避妊手術をすることで、乳腺腫瘍の発生率を大きく下げ、また子宮蓄膿症などの生命の危険が伴う病気を回避することができます。