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Q うちの犬がオシッコを壁に掛ける仕草や人を噛むことが増えてきたので、去勢手術をしましたが治りません。なぜですか?
(2006年12月20日デーリー東北掲載)

 去勢手術は、オスの精巣を除去し、メスと交配しても妊娠しないようにする「不妊手術」の1つです。文字通り、妊娠をさせないようにするものであり、性格を改善するものではありません。


不妊手術は、性格改造手術ではありません。
根気よくしつけすることが重要です。

 性成熟したオスは、発情したメスのにおいを嗅ぐと非常に強い性的欲求が起き、暴れる、噛むなどの興奮や、メスをめぐって闘争するなどの問題行動をよくおこします。また、縄張り意識が高まり、オシッコを壁にかけるマーキング行動が増えたり、人に抱きついて腰を振ることなどがあります。


 これらの発情行動は、オスの精巣から放出されるホルモンによる影響です。このため、去勢手術によって精巣を除去すると、体内のホルモン濃度が低下し、ほとんどの発情行動は止まります。ただ、なかには時間がかかる犬もおり、手術後数ヶ月経ってマーキング行為が消えた例も少なくありません。手術によって「いきなり」問題行動がやむわけではないので、しばらく様子を見る必要があります。

 しかし、一度学習してしまった行為は、なかなか消えないこともあります。また、その犬自身が持っている本来の性格の場合は、去勢手術では治りません。特に人を噛むなどの、人に危害が及ぶ行為は問題です。しっかりとしつけをする必要があります。また、こうならないためにも、交配させる予定がないのであれば、はやめに去勢手術を受けることをすすめます。