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Q 2才のジャンガリアンハムスターを飼っています。後ろ足にガンができてしまい、歩きにくくなってきました。友人に相談したところ、ハムスターの手術は難しいし、残りの寿命も短いので、あきらめた方がいいと言われました。でも、どうしてもあきらめきれません。何とか手術はできないのでしょうか?
(2007年5月26日デーリー東北掲載) |
診てみないと何ともいえないのですが、手術によりガンを取り除き、薬物による治療を行うのがベストだと思われます。しかし、他の動物の場合と異なり、手術においていくつかの問題があり、これをクリアしなくてはなりません。
まず、麻酔の問題。ガンを手術で切り取るためには、全身麻酔をかけなくてはいけません。犬や猫の場合は、手術中に呼吸が止まっても安全なように喉にチューブを入れ、これを麻酔装置につないで呼吸を管理しています。しかし、ハムスターの場合は、喉が細すぎて、チューブを入れることが出来ません。このため、顔に特殊なマスクをかぶせての手術となりますが、正確に呼吸を管理することが出来ないため、呼吸が不安定な場合は、手術ができません。
次に手術に関わる機械の問題。手術中は、心電図をはじめとする、たくさんの生態情報をモニターします。しかし、ハムスターは心臓から発せられる電気が非常に小さいため、心電図を取ることが大変難しいのです。他にも、専用の手術台や手術用顕微鏡など、普通の動物では使わないような装置が必要となるため、なかなか難しい手術となります。しかし、これらの問題がクリアできれば、手術自体は実施可能ですし、本院にておいてもハムスターの手術件数は増えてきております。

命の価値に、体の大きさは関係ありません。 |
| 命の価値に、体の大きさは関係ありません。また、寿命も確かに短いですが、それは私たちと違う時計で生きているだけなのです。私たちにとっての60年は、ハムスターにとっての2年。単純に計算することは出来ませんが、ハムスターの時計は私たち人間の時計の30倍で動いているのです。もし、手術によって少しでも良くなり、歩くことが楽になれば、たとえ残り数日の寿命であっても、それは人間での数ヶ月であり、大きな意味があると思います。また老齢のために手術が出来なかったとしても、薬物により痛みを抑え、少しでも飼い主さんと一緒に過ごせる時間を楽にしてあげることが、私は望ましいと思います。 |
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