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本田動物病院 TEL 0176-57-3468
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Q 買い物中、1時間ほど飼い犬を車においていたところ、呼吸が速くなっていて、苦しそうです。脱水だと思い、水を飲ませようとしましたが、なかなか飲みません。汗はかいていないので、このまま様子を見ていた方がよいでしょうか?
(2007年6月30日デーリー東北掲載)

 この様な場合は、急いで動物病院へ連れてきてください。熱中症の典型的な症状です。

 ペット同伴の買い物やレジャーなどで、車内にペットを放置されるケースが年々増えてきており、熱中症の事故も多発しています。「少しぐらいなら大丈夫のはず」は、人間での感覚でいっているのであり、小さな体の犬や猫では、わずかな時間でも高温の車内に置かれると簡単に熱中症にかかってしまいます。また、夏本番の8月や9月は、飼い主さん自身も高温を感じ取るため、気をつけるようですが、6〜7月は、"人間にとって"さほど熱くは感じないためか、少しぐらいならと放置してしまうケースが多いようです。事実、本院においても、6月中はほぼ毎週のように熱中症で倒れた犬が急患で来られています。

 
炎天下の車内に、ペットを放置してはいけません!
オーブンでチンするのと同じ行為です。

  熱中症は、高温環境で放置されたことにより、体温の温度コントロールが出来なくなった状態であり、高熱や重度の脱水が起きています。犬は人間のような発汗がありませんので、汗などの量で脱水を見分けることは出来ません。ほとんどのケースにおいて、苦しそうにハッハッハッといった早い呼吸をしています。症状が進行すると、意識障害が起き、起立することも出来なくなります。この様な状態では、自力で水を飲むことは難しく、水をあげても飲まないことがおおいものです。体の中では、何とか水分を体から出さないようにしようと、腎臓に負担がかかり腎不全に陥るケースも少なくありません。また、脱水による血液の濃縮から、血液が固まりやすくなり、全身の血管の中で血栓が出来てしまう播種性血管内凝固(DIC)をおこし、ショックを起こして死亡することもあります。
 治療は、まず体温を冷却し、次に輸液をおこない、失われた水分や電解質(塩分など)の調整を行います。腎不全やDICなど起こしている場合は、それぞれの症状に対する治療を行います。
 熱中症は発見から治療までの時間がかかるほど致死率が高まり、また完治まで時間がかかる病気です。おかしいと思ったときは、迷うことなく動物病院へ急いでください。