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Q 家で飼っていた犬が交通事故にあい、後ろ足がビッコするので、動物病院へ連れて行ったところ、骨盤と大腿骨を骨折していました。複雑な骨折なので創外固定でしか治療できないといわれました。これはどういう方法なのでしょうか? また、他に方法はないのでしょうか?
(2007年9月22日デーリー東北掲載)

 診てみないと何ともいえないのですが、通常の方法では難しい骨折のようですね。一般に、骨が折れたときは、大きく2つの方で治します。

 骨にひびが入る程度の軽い骨折の場合は、患部の外側に添え木やギブスなどをあてて、折れた部分にできるだけ力が加わらないように骨を固定する「外固定」が可能です。費用も安く、手術もないので動物への負担はあまりありません。しかし、がっちりと固定されているわけではないので、骨がくっつくまでには相当な時間がかかります。


プレートを使った内固定の手術。
折れた骨に、プレートをあててネジで固定します。

 大きな骨折の場合は、プレートやネジで骨を固定する「内固定」が有効です。手術で、折れた骨の部分を開いて、折れた骨同士を器具を使ってはめ合わせ、金属で出来たプレートとネジを使って固定します。この方法だと、がっちりと正確に固定でき、治りも早いものです。ただ、手術が必要となりますので、麻酔のリスクや、高価な器具を使うので費用も高くなってしまいます。

 
 

模型を使った創外固定のイメージ

骨に、金属のピンを串刺し状に何本も刺して、それを金具で固定する方法です。
これはイメージなので間隔が広いですが、実際はもっと短い間隔で打ち込みます。

 しかし、内固定でも固定できないような場合、創外固定と呼ばれる特殊な方法を使います。これは、骨が粉々に砕けて、ジグソーパズルのように骨同士を合わせることができない場合に使用される方法です。体の外から、数本の長いピンを骨に打ち込んで固定し、このピン同士を金属の金具と棒で固定する方法です。折れた場所に、たくさんのピンが串刺し状に打ち込まれるので、見た目は痛々しいのですが、文字どおり、傷口(創)の外側(外)から固定する(固定)する方法なので、手術で筋肉を大きく切り開くこともなく、骨にくっついている血管や神経を痛めにくいので、動物への負担が少ないのが特徴です。

 
 他の方法としては、骨の中に太めの特殊なピンを打ち込んで、これにネジを打ち込んで骨を固定するインターロッキングネイルと呼ばれる特殊な方法もありますが、まっすぐな骨でしかできず、ご質問のケースでは難しいと思われます。
 折れた骨の形状や、場所においてどの治療方法を選択するかは難しいものです。主治医の先生と十分に相談なさってください。