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Q 以前うちの犬がフィラリアに感染し、注射で治療しました。その後、2年間毎月、予防薬を飲むように言われていたのですが、苦いようでうまく飲めず、2ヶ月で飲むのを止めました。しかし最近、咳を激しくするようになったので診てもらったところ、フィラリアに感染していると言われました。うちの犬は、ほとんど室内で飼っているので蚊には刺されません。なぜでしょう?
(2007年10月6日デーリー東北掲載) |
蚊で媒介される寄生虫感染症であるイヌ糸状虫症(フィラリア症)に、運悪く感染してしまった場合、そうめん状の寄生虫が心臓の中でたくさん増えてしまいます。治療方法には、手術で取り出す方法と、薬で駆虫する方法があります。
手術による治療では、首の横の血管に穴を開けて、そこから長い器具を心臓まで差し込んで、詰まった虫を取り出します。これは、心臓や大きな血管の中に寄生虫があふれてうまく血が送れず、ショックを超しそうな状態の時に、緊急的に行われることが多いです。
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摘出手術で取り出したばかりのフィラリア成虫
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薬物による治療では、寄生虫を殺す薬品を、筋肉の深い部分に打ち込んで駆虫します。これも一気に駆虫してしまうと、死んだ寄生虫が心臓の中で詰まってしまう可能性があるため、弱めの濃度の駆虫薬を数ヶ月に渡って数回注射する方法がとられます。
しかし、薬物でも手術による方法でも、100%寄生虫を除去できるわけではありません。通常の生活に支障がないレベルまで治療して減らし、その後、弱い駆虫効果のある予防薬を毎月服用しながら、体に負担をかけないように徐々に駆虫するケースも少なくありません。おそらく質問者さんの病院で受けた方法はこれでしょう。
今回の質問から察するに、ちゃんと駆虫を継続しなかったためにフィラリアが死にきらずに悪化したか、治療は成功したものの、予防をしていなかったために新たに感染したことが考えられます。室内なので蚊に刺されないということはあり得ません。私たち人間も蚊に刺されない夏はありません。1回でも刺されれば、条件さえそろえば感染するリスクはあるのです。また、苦くて飲めないからと勝手に判断して治療を止めたことが、フィラリア症が悪化した最大の理由です。フィラリア予防薬に限らず、薬を飲まない場合には、必ず獣医師に相談して指示を仰いでください。犬が食べやすいような味の付いた薬もありますので、飲みやすい薬を探すことも重要です。
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