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Q うちの犬は、数年前に避妊手術を受けました。しかし、その後も発情がやってきました。以前に比べ、発情の時の様な行動は激しくはないのですが、出血もあります。なにか解決できる方法はないのでしょうか?
(2007年10月20日デーリー東北掲載)

 

病気で癒着した卵巣の除去の様子

脂肪の多い子や、周辺組織と癒着している犬の場合の卵巣除去は大変です。

 臨床の現場において、まれに見ることがあるケースですが、原因によっていくつかのことが考えられます。
 まず、1つめは、卵巣が再生してしまったケース。卵巣は非常に再生能力が高い組織です。獣医師が、手術中に十分注意して卵巣を切除していても、目に見えないような卵巣組織が残っていて再生するケースが、まれにあります。

 子宮が切除されているのであれば、妊娠の可能性はありません。この様な場合の対処としては、再度、お腹を開ける手術を行い、残された卵巣細胞を切除するか、または背中に避妊薬の染み込んだインプラントを埋め込む方法などがあります。しかし、手術では、再生した卵巣が非常に小さい上、正常な場所にないケースが多く、探しだすのが困難であることがあります。インプラントは、埋め込む手術は短時間で済み、切開も小さいため動物の負担は少なくて済みますが、数年おきにインプラントを埋め込み直す必要があります。どちらの方法がよいかは、その犬の状況によって異なりますので、かかりつけの獣医師と相談してください。

 もう1つは、発情ではなく、血尿である可能性。発情中の出血と、良く誤解されるものに、血尿や子宮蓄膿症の血液を含んだウミなどがあります。飼い主さんが発情だからと安心して放置してしまい、症状が悪化するケースがあります。今回のケースも、出血だと思っている物体が本当に血液なのか確認する必要があります。もし血尿であれば、膀胱炎や尿道炎、尿石症などが考えられますので、できるだけ早めに受診されてください。