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Q 先日、私のネコ(生後5ヶ月)と仲良くしていた近所の野良猫が死にました。私の猫も同じ頃から急に元気がなくなったので、動物病院に連れて行ったところネコパルボだと言われ、急遽入院となりました。おそらく野良猫から伝染したのではないかと言われました。どういった病気なのでしょうか?
(2008年1月26日デーリー東北掲載)

 

パルボウイルスに感染した動物は、激しい血便をします。犬、猫で発生する病気で、致死率も非常に高い。
この写真は、猫パルボの例です。ペットシーツ上の黒い液体が血便です。


 ネコパルボとは、正式には「猫汎白血球減少症」といいます。パルボウイルスと呼ばれる大変抵抗力の強いウイルスが、このウイルスに対して免疫のない猫に感染することで発症します。このウイルスは、強い胃腸炎を起こすため、激しい嘔吐や下痢が発生します。最初は、白っぽい水のような下痢ですが、やがて血便をするようになります。

 また、このウイルスは、血液の合成工場である骨髄にもダメージを与えるため、血液、特に白血球の数がどんどん減ってきます。免疫が落ちてくるため、二次感染することも多く、敗血症などを起こす例もあります。当然、食欲はなく、嘔吐や下痢による脱水が起き、高熱が出ます。そのまま無処置にすると、ほとんどの猫は死亡してしまう致死率の高い病気です。
 このウイルスは、主に感染した猫の排泄物から伝染します。この病気から治った猫も、しばらくの間ウイルスを排泄するため、一見健康に見える猫から感染してしまうこともあります。また、非常に感染力が強いため、飼い主さんが他の猫を触った手などを介して伝染するケースもあるようです。感染しやすいのは、親猫の母乳からもらった免疫が切れ始める生後数ヶ月の子猫や、ワクチンを接種していない猫です。
 治療は、まず失った水分の補給をするため、補液(点滴)をします。これに、インターフェロンや二次感染を防ぐための抗生剤の投与、吐き気を止める治療などを加えます。発見が早ければ、回復可能ですが、このウイルスは劇的に進行が早く、病院へ連れてくるのが遅れると、助からないことが多い手強い病気です。また、妊娠した猫が感染すると、胎児の脳の形成に異常を起こし、生まれてきた子猫がうまく歩けないなどの小脳障害を持つ可能性が高くなります。
しかし、この病気は、ワクチンで防げる病気です。この様なことにならないためにも、必ずワクチン接種を受けて下さい。また、猫は外に出さないようにしましょう。猫は室内でも十分に飼育可能な動物です。