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Q うちで飼っている猫が外から帰ってきたところ、耳に大きなダニがくっついていて離れません。どうやって取ればいいですか? 市販の薬をつければ取れるものでしょうか?
(2008年5月24日デーリー東北掲載)

 

猫の耳に吸い付いているダニ

 質問から察するに皮膚に吸着して血液を吸う「マダニ」だと思われます。マダニを取るには、ダニの虫体の全部をきれいに取る必要があります。

 血を吸う前のマダニは、非常に小さく、米粒ほどしかありません。しかし、血液をたっぷり吸うとダニの腹部が膨満して大豆ほどの大きさになります。この様な状態を「飽血」と呼びます。

  飽血しているマダニは、指でつまんでも簡単には取れません。足でしっかりと皮膚つかんでいて放しませんし、時間が経過していると頭胸部が皮膚に深く食い込んでおり、無理に引っ張ると、頭胸部と腹部の間でちぎれ、皮膚にマダニの一部が残ってしまいます。また、指で強くつまむと、飽血したダニの体内にある血液を体に押し戻してしまうことになり、この際ダニが持っている病原体が一緒に入り予想外の感染症を引き起こすことがあります。

 もし、発見した場合は、動物病院でとってもらってください。ダニ取り専用のピンセットや特殊な器具などでダニを除去します。また、マダニは複数で寄生しますので、発見したのは一匹でも、体の他の部分に付着している可能性は高いです。しかし、飽血していない状態のダニは非常に小さいため、見つけるのは困難です。このため、駆虫薬でもあり予防薬でもある皮膚滴下タイプの「ダニ予防薬」を使用して、駆除した方がよいでしょう。このお薬は、1ヶ月間有効成分が持続しますので、一度の投与で体の隅々までダニを効率的に駆除できます。また、ほとんどのダニ予防薬はノミにも有効ですし、一部の薬には耳に寄生するヒゼンダニや体の中の寄生虫に有効な物もあります。また、ご自宅内のダニの駆除もされた方がよいでしょう。さまざまな燻煙剤が市販されていますので、メーカーの指示に従ってダニ駆除をされて下さい。

 市販薬のお話ですが、たしかに皮膚滴下タイプの「ダニ予防薬」はあります。しかし、その有効成分は弱く、また効果も持続しません。このため、完全に駆虫するまでには複数回の投与をしなくてはならなく、手間も金額も高くつくことになります。この効果の違いは、実際に両者を使用してみればお判りになられると思います。