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本田動物病院 TEL 0176-57-3468
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Q 先日自宅に迷い込んできた生後2ヶ月くらいの子猫を保護しました。鼻水や目やにがひどく、目が開かない状態です。目薬をさそうとまぶたをめくったのですが、くっついていて離れません。どうしたらよいでしょうか?
(2008年8月23日デーリー東北掲載)

 急いで動物病院へ行ってください。いくつかの原因が考えられますが、結膜の一部やまぶたが癒着(ゆちゃく)している可能性があります。

 今年は青森県南の子猫の出産ラッシュが5月頃にあり、この時期に外を歩くと、離乳し親離れした子猫たちが目につくようになってきました。生まれたばかりの子猫たちは、親から母乳を経由して、ウイルスに勝つために必要な抗体をたくさんもらいます(移行抗体)。これが多いうちは、あまり病気にかかりません。しかし、この抗体は寿命が短く、1ヶ月を過ぎた頃から徐々に減少し、2ヶ月過ぎた頃には十分にウイルスを防御出来るほどは残っていません。このため、ワクチンを打って人工的に抗体の数を増やし、ウイルス感染を防ぐ必要があります(免疫)。しかし自然界にいる猫たちは、親からの移行抗体が無くなると、様々な感染症に感染しやすくなります。

 本院においてのケースですが、今年多いのが猫伝染性鼻気管炎です。これは猫ヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症で、ひどい結膜炎と鼻炎をおこします。発見が早ければ、十分に治療できる感染症ではありますが、このウイルスはなかなか死ににくく、一見症状が良くなっても体の中に潜んでおり、再発することが間々あります。今年はなぜか子猫たちが短い期間に大量に生まれたようで、今頃が親からの免疫が切れる時期である為、このウイルスが子猫たちの間で大流行したようです。
猫伝染性鼻気管炎は、悪化すると目の結膜が腫れ、そこに細菌が二次感染し、化膿することがあります。放っておくと、上のまぶたと下のまぶたがくっつくほど腫れ、そのままくっついてしまう癒着をおこします。手でひっぱって癒着を剥がせればよいのですが、野良猫の場合相当症状が進行してから保護されることが多く、重症の場合、手術によって癒着している部分を切開する必要があります。

猫ヘルペスに感染した子猫
激しい結膜炎で結膜が癒着しています。

 このウイルス以外にも同じような症状を示す感染症もありますので、まずは動物病院で診察を受けて下さい。また現在健康な子猫でも、この様なことにないために、ワクチン接種を受けて下さい。