映画館編

鑑賞した映画の記録です!


2000年 6月26日 アメリカン・ビューティー

今年のアカデミー作品賞はじめ5部門を制覇した作品。
ごく普通のありふれた家庭の問題をとりあげ、ときには哀しく、
ときにはおかしく崩壊していく家庭を、淡々と描写していく…
主人公は40代のサラリーマンのレスター。彼のナレーションで
物語は始まる。不動産ブローカーの妻キャロリンはなによりも仕
事優先で、夫婦仲は冷えきっている。一人娘のジェーンはそんな
両親を冷めた目でみていて、父レスターに対しては特に嫌悪感を
持っていて、ほとんど口もきかない状態。
ここまではよくある家庭として描かれるのだが、隣りに引っ越し
てきた変わり者の一家との交流や、レスターがジェーンの同級生
で親友のアンジェラに恋心を持ってしまったことなどから、次第
に平凡な一家は崩壊へ向かっていく…
すごくシリアスなストーリーなのだが、レスターのアンジェラに
対する妄想や、会社を辞めてハンバーガー店で働く場面や、思い
きって車を買い換えるなど、コミカルに写してもいる。しかし男
の社会での辛さを思うとなぜか、素直に笑えなかった
今も昔もこのような冷めた家庭はあったと思うけど、心の片隅に
でも「家族」なんだから、という意識をそれぞれが持っていたら
なぁとも思った。
それに追い討ちをかけるような、レスターに対する隣人の元大佐
の不運すぎる誤解… やり場のない、なんともいえない哀しみが
余韻として残った。


2000年 5月13日 グリーンマイル

話題の感動巨編をついに観た。
舞台は1935年のアメリカ南部の刑務所。死刑囚が電気椅子まで歩く
最後の通路が緑色だったことから、「グリーンマイル」とも呼ばれ、
タイトルにもなっている。
主人公はトム・ハンクス演じる看守主任ポールで、不思議な癒しの
能力を持った死刑囚ジョン・コフィとの交流がメインで、他にもネズ
ミを飼い育てる死刑囚、妻の病気に苦悩する刑務所所長、コネを利用
して、受刑者や看守につらくあたる若い看守、暴れん坊の凶悪な死刑
囚など、様々な人間模様のドラマが刑務所内で展開する。
そんな展開がスムーズで脚本も見事で、クライマックスへとつなぐ盛
りあげも、まったく途切れない。
ジョン・コフィの癒しの治療がちょっとSFタッチで、「あれ?」とも
思えるが、全体が重いテーマであるせいか、かえって心地いい場面だ
と思った。
そして、人間の「死」と「罪の償い」についても考えさせられる。
ここからは結末に触れてしまうけど… 

(もう観た人も多いだろうから)
やはり、あのような善人の塊であるジョンはなぜ処刑されなければな
らなかったのか、と残念に思った。ポールは彼を逃がそうともちかけ
るが、ジョンはそれを拒否する。生きていくことに疲れ果てたとはい
えなぜ… そして、彼が凶悪犯だと信じて疑わない、処刑場に集まっ
た人々。このとき映画の中の看守たちと観客が流す涙は、忘れられな
い涙となるだろう。


2000年 4月27日 スクリーム3


人気ヒットシリーズの第3弾。
シリーズの完結編ということで、期待も高かった。でその評価は…
面白かった!と言いたいのだが、やはり「3」ともなると、なにかと
無理な面が多くて、少々盛り上がりについていけなかった。なにも
そんな無理矢理な設定にしなくても…

オープニングの殺人、犯人の電話でのクイズ、怪しい登場人物…
シリーズの伝統は、「3」でもしっかり受け継がれている所は良かっ
た。また映画の中で同時に進行する「スタブ」という映画の「3」の
製作がまた興味深い。
主人公のシドニーは今では人里離れた山荘で、ひっそりと電話でカウ
ンセリングをして暮しているのだが、ハリウッドで「スタブ」という
ホラー映画の続編の撮影が始まり、三度、血の惨劇が幕をあける。
この「スクリーム」シリーズが他のホラー映画のシリーズと違うのは
なんといっても殺人を重ねる犯人が最後までわからないという、正当
派の推理小説のような、犯人探しがある点。今回も随所に怪しい人物
達が出てきて、ひょっとしたらシドニーが… とまで思えてくるほど
だ。「3」ではほとんどの登場人物が怪しくみえる。
謎をとくカギは、「スターウォーズ」3部作の完結編、「ジェダイの
復讐」の中にアリマス。
観終わってから携帯電話が怖くなった。


2000年 3月22日 海の上のビアニスト

私は好きだなぁ、この映画。
豪華客船ヴァージニアン号の中で生まれて、一度も船から降りたこ
とがないピアニストの物語。生まれた1900年にちなんでナインティ
ーンハンドレッドと名づけられた彼の生涯を、トランペッターとの
友情や、乗客の少女との交流をからめて感動的に描く。
とりわけ割れたレコードのエピソードには胸をうたれた。
また、エンニオ・モリコーネの音楽も良かった
映画を観て、こんな素晴らしい感動を心に刻むことができて、本当
に良かったと思う。こんな映画って最近はあまりなかったから。
いろいろ書きたいのだが、この作品から受けたものがあまりにも大
きすぎて、これ以上何を書いたらいいのか、と思う…
とにかく観てほしい。


2000年 3月22日 スリーピーホロウ


これはいろいろな要素を詰めこんだ、娯楽映画、といった作品か。
ミステリーあり、オカルトあり、ファンタジーあり、アクションも
あり、そりでいてホラー映画のようでもある。
物語は18世紀末のスリーピーホロウという、小さな村が舞台。
その村で連続首切り殺人事件の捜査をする、NY市警の捜査官の苦闘
のストーリー。主演はジョニー・デップ。
本格派のホラーならまだ良かったのだが、首無しの騎士が登場する
回数が多くなると、なんでもありの魔物の行為となり、いささか興
味深さが薄れてしまった。と思っていたら、意外な黒幕の正体が明
らかになり、簡単には終わらせなかったところは良かった。
製作総指揮がコッポラ、脚本が「セブン」のアンドリュー・ケビン
・ウォーカー、とスタッフも興味深いメンバーが揃った。
こんな映画もときにはいい、と思った。


2000年  3月9日 アンナと王様


19世紀半ばのシャムの国を舞台に、王室の家庭教師として英国か
らやってきた女性アンナの実体験の映画。
異国の地の異なる儀礼。戸惑い、対立しながらも授業を続け、シャ
ムに溶け込もうとするアンナの目を通して物語は進む。
主演はチョウ・ユンファとジョディ・フォスター。といっても、人
気スター二人を圧倒する映画の持つドラマ性が見事で、時が過ぎる
のも忘れていた。さらには19世紀のシャムを完璧なまでに再現。
王宮のセット、遊覧船、衣装などに目を奪われる。
また、シャムの当時の内情も細かく取り入れていて、それが物語の
見せ場をグッと盛り上げている。
ナレーションでシャムの国のその後が語られるラストまで、長さを
感じさせない2時間27分。
本作品の基となった原作は何度か映画化されている。
「アンナとシャム王」、「王様と私」、他にはアニメ化もあるそう
だ。

2000年  2月10日  エンド・オブ・デイズ

シュワルツェネッガー主演のオカルトタッチのアクションホラー。
1000年紀の最後の日までに人類を滅亡に追い込もうとする、闇の
支配者サタンと、その企みを阻止しようとする男の戦いを描く。
今回のシュワルツェネッガーは得意の超人ではなく、妻子を失い、
自殺願望のある人間味のあるキャラクターだ。
といっても、彼が弱いわけがなく今回も派手なアクションをたっ
ぷりと見せてくれる。なんといっても敵は「悪魔」でどんな戦い
になるのかと思っていたら、悪魔はシュワルツェネッガーの仲間
を次々と洗脳して裏切り行為をさせる、という展開が面白い。
またホラー映画によくある、「オドカシ」の場面がやたらと多い。
そんな古い手を使わなくても、悪魔的な恐ろしさで怖がらせる場
面で充分だと思った。
クライマックスの正体を現した悪魔との戦いもまずまず。
ちょっと暗いけど、退屈せずに観れた2時間2分。

2000年 1月4日 ブレア・ウィッチ・プロジェクト

 話題のインディーズ映画で早くから気になっていた映画だ。
 全米ではこの映像がどうやら本物らしいということで、話題
 騒然となり、さらにインターネットを巧みに利用した噂も広が
 り、大ヒットとなったそうだか、間もなくこの映画はドキュメン
 タリーではなく、フィクションであると判明したそうだが…
 終始森の中で取られた手持ちのカメラの映像は、まんざら
 すべてが作り物ではないらしい。特に3人の俳優の演技は
 ほとんどアドリブのみで、実状をありのままに撮ったそうだ。
 魔女伝説の真偽を確かめようと、森の中にこもるのはいささ
 か現実離れしているが、森の中で迷い次第に追い詰められ
 たような感覚が揺れる画面を通して伝わってくる。
 ラストはちょっと「?」となるが、それよりも揺れる画面を続け
 みていて、少し具合が悪くなった。乗り物に酔ったみたいに
 気分が悪くなった。

12月1日   シックスセンス

 映画の日、ということでまたもこの映画を観るために映画館
 に足を運んでしまった。
 2回みると改めて出来の良さに気づいた。とくに感心するの
 は、ブルース・ウィリスが始めて少年の家で少年と逢う場面。
 このシーンの映像、会話はとても意味があり、ここに最初の
 秘密が隠されていたのか!と思ってしまった。
 2度みると至るところにヒントがあり、それを見つけるのも楽し
 みだった。2度みることをオススメします。

11月11日   シックスセンス


 この映画についてはあれこれ言えない。というのは上映前に
 観客はある「お願い」をされるからだ。
 「お願い」とは…この映画には「秘密が隠されているので、ま
 だ観てない人に話さないで下さい。
  上映前にこんなクレジットが出る。
 死者が見えるという能力を持つ少年と、精神科医との交流を
 描くホラーで、血も凍るタッチのホラーとはまた一味違う作品。
 これ以上書くと秘密に触れてしまうので…私は秘密は守ろうと
 思う。だから感想は…
 「驚きました!!」

  
11月11日  ディープ・ブルー

 サメが人を襲うというと傑作「ジョーズ」があったが、これはま
たパターンが 違う。なんといってもレニー・ハーレン作品だから、
随所にハーレン色が濃く 表現されいる。海の研究施設が舞台で、
研究用のサメが凶悪化して人間に 襲いかかるていうパターン。
 主役クラスの人物が早々にサメにやられて、意外な人物が残ると
いう展開も面白い。